2025年は、特別な意味を持つ年です。
マレーシアはこの年にASEANの議長国を務め、地域全体の結束と持続可能な発展をリードする立場に立ちます。
同時に、NEOLIZEがマレーシアで事業を開始してから5年を迎える節目の年でもあります。
この5年間で得た経験や知見を基に、今年は日馬関係の展望を以下に共有いたします。
1. 持続可能な発展:未来を見据えた成長戦略
マレーシアは議長国テーマとして「包摂性と持続可能性」を掲げています。
日本の先進的な再生可能エネルギー技術や廃棄物管理ノウハウはマレーシアの環境目標に貢献する重要な資源です。
また、循環型経済の構築において、両国の協力はASEAN全体に波及効果をもたらすでしょう。
2. デジタル経済と技術革新:次世代に向けた共創強化
デジタル化の波はASEAN全域に広がっており、マレーシアは日本と協力してICTインフラやスマートシティの整備を進めています。
AIやIoT技術を活用した農業・製造業の効率化は、両国間のノウハウ共有によって加速するでしょう。
また、日本からの出資による新技術開発やスタートアップ支援がデジタル経済の発展において大きな推進力となることが期待されます。
更に注目されるのは、イスラム金融やハラール分野におけるデジタル化の取り組みです。
マレーシアはムスリム市場でのリーダーシップを強化しており、日本の技術提供や投資機会が、デジタル決済システムやオンラインハラール認証プラットフォームの構築において重要な役割を果たすでしょう。
これにより、東南アジアを超えたムスリム市場が恩恵を受けるとともに、デジタル経済・社会へのさらなる包摂が進むと期待されています。
3. インフラとサプライチェーンの強化:経済の安定化
物流に限らず、生産者から消費者までのグローバルなサプライチェーンの多角化が進行中です。
マレーシアはその地理的優位性を活かし、日本企業にとっての重要な生産・物流拠点として役割を強めています。
また日本のコールドチェーンなどの技術支援は、こうしたインフラプロジェクトを一層効果的に推進するための鍵となるでしょう。
4. 地政学的交流:観光や文化の体験を通じた新たな経済圏の創出
観光や文化交流を通じて日馬間を行き来する人々の体験を形にし、新たな経済圏を創出する動きにも拍車がかかるでしょう。
例えば、マレーシアから日本への旅行者にはハラール対応のサービスを強化した新たな観光モデルが提供されたり、文化や技術を学ぶ交流プログラムを取り入れるなどです。
これらの活動を通じて生まれる人々のつながりが、地域全体の安定と繁栄を促進するとともに、新しい付加価値を創造していくことになります。
5. 人的交流と教育:次世代を育む基盤
若者の育成は、日本とマレーシアの長期的な関係を強化する鍵です。特に、起業家精神の醸成やクロスボーダーでの挑戦を支援する取り組みが、両国の未来を形作る重要な要素となっています。日本企業のマレーシアでの事業展開や、マレーシアのスタートアップが日本市場に進出するための支援プログラムがますます注目を集めています。
こうして生まれる人的交流も、次世代のリーダーシップと相互理解を深めるための重要な手段として期待されています。
-NEOLIZEの役割-
本年は、ASEAN共同体ビジョン2025の後継として「ASEAN共同体ビジョン2045」が策定される節目の年でもあります。
NEOLIZEは、マレーシアと日本をつなぐ「架け橋」として、企業や人材がこの歴史的な機会を最大限に活用できるようサポートをしてまいります。
2025年のスタートラインに立つ今、この年が日馬関係における新たな飛躍の年となることを確信しています。
一緒に未来を築いていきましょう。